花粉症対策メガネ
春先になると気になるのが、
スギの花粉の飛散情報ですね。
天気予報と同じレベルで
注意情報が流れるのは、この日本
くらいではないでしょうか。
それもそのはず、今や国民の2人に
1人が花粉症とのデータもあります。
![](https://www.i-deak.jp/wp/wp-content/uploads/2022/06/dc1c9ab08164b3e5c7b9d999d7cb478f.jpg)
花粉症の症状は、主にくしゃみ、
鼻水、鼻づまり、それと目のかゆみ。
最近のマスクは高機能で密閉性も
高いため、鼻からの花粉の侵入は
ある程度防ぐことができます。
しかし目は、市販の花粉対策用の
眼鏡を掛けでも、どうしても顔と
眼鏡の間が空いてしまます。
隙間ができると、花粉の入り込み
や曇りが出るなど、マスクほどの
効果が出ないのではないでしょうか。
そこで弊社は、個人の顔にしっかり
密着する花粉症対策メガネを
試作してみました。
今回使う眼鏡は、市販されている
プラスチックの汎用眼鏡を
利用して作ります。
眼鏡が掛かる人の顔は、個人によって
目鼻の位置や大きさがそれぞれです。
弊社では眼鏡と顔の間に入れる
アタッチメントを、個人専用に作成
することで、隙間の無い
花粉症対策眼鏡を製作します。
![](https://www.i-deak.jp/wp/wp-content/uploads/2022/06/d94fc681a71070131a9f0c3b650ad5d6.jpg)
まず初めにモデルとなる人物の顔を、
3Dスキャナーで読み込みます。
今回はMicrosoftのハンディスキャナー
を使用しました。
精度は少し落ちますが、顔のような
凹凸面をイメージで捉えるには
好都合です。
![](https://www.i-deak.jp/wp/wp-content/uploads/2022/08/5960f0a7a99586b0f1589f0815bf13da-1024x1024.png)
次にスキャナーのデータを
3次元CADの Rihinoceros に
取り込みます。
Rihinocerosを使用するのは、
顔などの自由曲面の修正が容易で
3Dスキャナーとの互換に用いる
STL形式のデータと
相性が良いためです。
顔のデータはリアルに似ているので、
プレゼン用として少し2枚目に
顔データ修正しておきます。
そしてまずは顔を3Dプリンタで
作っておきます。
![](https://www.i-deak.jp/wp/wp-content/uploads/2022/06/aa86688d4c2dc1baddf0e782d3613c1a-1024x768.jpg)
CAD上で、その人の顔データに
市販の汎用メガネデータを掛ける
ことで、顔との隙間がわかります。
この隙間を埋めるアタッチメントを
作ることで、個人の顔に合わせ、
顔との隙間の無いメガネとなります。
このアタッチメントは、柔らかい
ゴムライクの3Dプリンタで作ります。
汎用メガネに被せれば出来上がりです。
そして実際に装着してみました。
![](https://www.i-deak.jp/wp/wp-content/uploads/2022/08/bdc0cd0c73bc35c28eadd9a02ec63e3b-1024x768.jpg)
![](https://www.i-deak.jp/wp/wp-content/uploads/2022/06/9d67acd238f8d6059a0c1296fdf641b8-3-1024x576.jpg)
結果は、結構な隙間があり、顔との
密着は出来ませんでした。
これはスキャナーのデータの精度や
CAD上での眼鏡を掛ける位置の違い
によるものです。
またゴムの硬度が硬く、顔に
違和感がありました。
今回は密着までは出来ませんでした。
まだまだ改良が必要でした。
※Solidowrks を活用して設計した事例を、分野別にたくさん掲載しています。
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