【モーター回転だけで方向切換え】   携帯電話用スイングギヤ機構

電動でスライド開閉する携帯電話
で使用された駆動モジュールです。


開き側、閉じ側の2つのギヤ経路が
あり、太陽歯車を中心に、この2つの
歯車が揺動(スイング)して、スライド
方向を切り替えます。


家電メーカー様からの依頼で、
領域サイズとスライド量などの
仕様を頂き、アイデア出しから
機構設計、試作を行いました。



導入に至った背景
手動でスライドするタイプが一般的でしたが、高級感を持たせるため、電動で開閉するタイプが求めらました。
また携帯電話として、サイズ、重量には大きな制限がありました。


解決策
通常は動力の伝達とは別に、正逆の切換え用のアクチュエーターが必要になります。
その分、部品の数と機構のスペースが必要となり、今回の要求サイズには収まりません。
そのため今回は、 モーターの正転/逆転の回転方向だけで、ギヤの連結方向が切り替わる機構を採用しました。
またモーター直結では、過負荷がかかった時に破損の恐れがあるため、ギヤ連結が外れる機能も有しています。


効果
少スペースで部品点数の少ないスライドモジュールとなりました。
また機構の破損防止など、安全対策を考慮したスライドモジュールとなりました。


弊社で対応した業務
アイデア検討、3Dモデリング、機構設計、歯車設計、試作(樹脂)