【Solidworks】カム山で合致を追加する
Solidowrksのアセンブリでは<合致>を付けます。
<合致>を付けることで 位置が決まったり、動きを追従させたり出来る便利な機能です。
そして機構ではカムによる動きをシュミレーションしたいときがあります。
今回はカムの合致についての情報です。
複数のカム面には追従しないの?
通常であれば<合致>のコマンドで 正接の関係を定義すれば、その面に倣ってくれます。
下の図では赤い棒を左から右へスライドすると、棒は上下に動いてくれるはずなのですが・・・
単にカムの平面と棒に<正接合致>をかけただけでは、肝心のカム山は素通りしてしまいます。
フィットスプラインで面を繋ぐ
カム山を登ってくれない理由は、「合致コマンドは一対の面にしか対応しない」ためです。
上の図のカムは、2つの平面と7つの曲線で出来た山の、合計9面でできています。
そのため平面には<正接>を維持できますが、山の認識が持てないのです。
そしてこんな時の解決方法はこれ。
「複数の面をまたぐサーフェースを作り、そこに<正接合致>を定義します。」
作り方は、動かしたいカム面から、1本のスケッチを書きます。
ここで注意したいのは、単純にカム面のエンティティを取っただけでは、1本のスケッチにならないことです。
そこで使うのがこのコマンド、<フィットスプライン>です。
「ツール」→「スプラインツール」→「フィットスプライン」でコマンドを選び、1本にしたい線を選択します。
その時には、図のように両端が離れたカムの場合は、パラメーターの<閉じたスプライン>のチェックを外してください。
スケッチができたら「押し出しサーフェース」でサーフェース面を作成します。
そして、稼動側のピンと<正接合致>を定義すれば、複数のカム面に沿って動かすことが出来ます。
Rの大きさも重要です
面を一つにすれば動くのですが、直線から曲線への切り替わりの時、動いてくれない時があります。
これは Rが小さいと変化点での合致がうまくできないためです。
その時は、Rを大きくしてみて試してみてください。(急激な変化は上手く働かないようです)
※Solidowrks を活用して設計した事例を、分野別にたくさん掲載しています。
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