【Solidworks】断面表示ができないときの解決先
Solidworks でよく利用する『断面表示』、これ、時々断面化が出来ないことがあります。
「・・・不正はボディが作成されます。別の断面位置を選択してください」という表示が出て、やむを得ず別の断面で代用したりします。
今回はこの『断面表示が出来ない時』の解決方法です。
原因は「厚みがゼロのジオメトリ」?
原因を調べたのですが明確には解りませんでした。
しかし状況から推察すると、『厚みがゼロのジオメトリ』が関係していると感じます。
Solidworks のモデリングで、たまに『厚みがゼロのジオメトリが生じるため、このフィーチャーを作成できません』というエラーメッセージがあります。
多くの3次元CADでは、『ソリッド ボディの各エッジは、正確に 2 つの隣接面をもつ必要』という条件があり、これに合わないためのエラーです。
断面表示においてもこのルールは適用されているようで、アセンブリで断面表示すると、どこかの部品間が「不正なボディ」になってしまい、断面が取れないと思われます。
見るだけならグラフィック断面表示にチェック!
下の図で、モーターとカップリング間の距離を測定しようと、モーター軸の中心で断面を取りました。
しかし どこかの部品が「厚みがゼロのジオメトリ」になっているようで、断面化できません。
こんな時は、<断面表示>コマンドの<断面オプション>にある<グラフィック断面表示>にチェックを入れます。
これで断面はちゃんと表示されます。
部品のエッジがぼやけていて、通常の断面とは少し違いますが、見るだけであればこれでokです。
「見るだけ」というのは、肝心の<距離測定>が出来ない為です。
<距離測定>を行おうとすると、「グラフィカルな断面図に表示・・・・」というメッセージが現れます。
メッセージが出ても、一応測定コマンドが働きます。
しかし「実際の断面ではありません」と出ているので、測定数値は信用できない数値なのでしょう。
これでは目的の寸法測定ができません。
断面位置を ほんの少しだけ変えればOK
部品間の距離測定を測るには、位置を変えるしかありません。
この図の場合は、「正面」から33mmの位置の断面ですが、これを変えます。
変える数値は、「33.0001」と、ほんの少しだけ移動するだけで大丈夫、ちゃんと断面化でき、寸法が取れます。
誤差の範囲で数値を動かす分には、通常は寸法測定に大きな影響はありません。
やむを得ず別の断面を取るよりも、大抵の場合はこちらの方法のほうが便利と思います。
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