【待機電力カット】 省エネコンセント  

待機電力をカットできるコンセントです。

多くの電化製品は、使っていなくても
僅かな電力を消費しており、これを
「待機電力」といいます。

弊社では社員の提案により、この
待機電力をカットするコンセントを
作ってみました。

一見すると何の変哲もないコンセント
ですが、プラグを差し込むと
コンセント部分を奥側へ押し込む
ことが出来、手を離せば元に
戻ります。

コンセントの内部には切換えスイッチ
が入っており、奥側へ押し込まれると
スイッチが入りプラグに通電されます。

通電されるとLEDが点灯し、目視で
確認することができます。

もう一度プラグを押し込むと、スイッチ
が切れて通電が遮断されます。


プラグの押込みだけで、電源のONと
OFFが出来るコンセントです。


設計からモデリング、そして試作など、
製作のプロセスを弊社ブログで紹介しています。
詳しくはこちら →→→ 製作ブログへ





◆導入に至った背景
電気料金の値上がりが心配される昨今は、少しでも省エネを心掛けることが大切です。
待機電力も、一世帯あたりは僅かであっても、町や都市のレベルになると馬鹿には出来ない電力となります。

待機電力カットには、スイッチが付いたテーブルタップを繋ぐ方法もありますが、配線が多く、
すっきり出来ないのが難点でした。


◆解決策
コンセント自体をスイッチにすることで、電力のONとOFFが出来るよになりました。
プラグを押し込むだけの、プッシュ/プッシュ方式で、簡単に操作できます。

待機電力をカットする方法に、スイッチ付きのテーブルタップがありま。
使い勝手としてこれに勝るものではありませんが、違う方法の一つとして有効でした。

今回は押込み時の操作感を適正化するため、内部のバネ荷重を3種類、押込みストロークを
変えたものを3種類作り、それぞれを3Dプリンタで作ることで素早い検証が出来ました。


◆効果
デモ機サンプルを1台を切削と塗装で作りました。
3Dプリンタを利用して操作感を適正化したため、スムーズなプッシュコンセントとなりました。


◆弊社が対応した業務
アイデア検討、3Dモデリング(Solidworks)、筐体設計、機構設計、回路設計、試作(樹脂、切削、基板、塗装)