【尿や唾液で簡単に検査できる】     定量リーダー

検体に含まれた微量なタンパク質を検査する
装置です。


カートリッジのオートローディング
機構を備え、ワンボタンで計測ができます。

カートリッジに唾液や尿を滴下して、検体と
蛍光シリカナノ粒子の反応を光学的に見ることで、
様々なタンパク質の変化を判定します。

写真のタイプは、唾液や尿に含まれている鉄分に
関係するタンパク質「フェリチン」の検出を行います。
これにより鉄分の充足状態が簡単に判断できます。


弊社では、メーカー様からデザイン図を頂き、
外装のモデリング、内部機構の設計、試作評価、および
金型データの作成と金型手配までを行いました。

◆導入に至った背景
鉄分などの検査は血液採取が一般的で、より簡便に検査できる方法が
求められていました。

この装置は、 蛍光シリカナノ粒子 の反応を利用した検査装置で、
同様なカ装置は他にもありますが、検体が付着したカートリッジの
装填が手動でした。

このため手順が多く、片手操作も出来ませんでした。
また検査用のカートリッジは複数の種類があり、組合せの違うカートリッジの
誤挿入も発生しました。

◆解決策
カートリッジの引き込み用に専用トレイを設け、そのトレイを
モーターで引き込むオートローディング機構を採用しました。

数種類あるカートリッジへの対応は、それぞれ専用のトレイとすることで、
誤挿入の防止を行いました。

◆効果
カートリッジの装填から、読取り、排出を、1ボタンで行うことができ、
カートリッジや装置に触れる回数と検査時間の短縮が図れました。

またカードリッジ(検体)に触れる回数が減ることで、感染症などの
対策となりました。

◆弊社が対応した業務
3Dモデリング(Rhinoceros、Solidworks)、筐体設計、機構設計、試作(樹脂、精密板金、歯車、モーターなど)、少ロットに対応した金型製作