【5軸で自由に動く】 レンズ検査装置

加工後の眼鏡レンズの屈折率などを測る
検査装置です。

レンズをセットした状態で、レンズを
5軸方向、自由に動かすことで
レンズカット後のスペックを光学的に
測定することができます。

また、レンズ単体だけでは無く、
眼鏡にはめ込まれた状態でも
検査可能です。

メーカー様から提示された初期の仕様に基づき、
弊社で機構の構想設計、詳細設計、機構周りの試作を行いました。
回路とソフトについてはメーカー様にて行い、ドッキング後の
動作評価を弊社で行いました。

導入に至った背景
加工前のレンズには丸い外形サイズに規格があるため、測定の基準として利用することができます。
しかし加工後のレンズは、外形を眼鏡に合わせて加工するため測定基準が無くなります。
眼鏡のスペックは加工前のレンズのスペックであって、実際の加工後のスペックではありません。

また眼鏡フレームにレンズを取り付けた状態では、レンズのスペックは測定出来ませんでした。
そのため加工後のレンズのスペックを測定する装置として依頼を頂きました。


解決策
加工後のレンズの基準を求めるため、レンズを様々に動かして光学的な原点を求めます。
この動作を行うため、レンズの保持部は5軸方向(*)、自由に動く機構を有しています。
また各動作部にはガタツキを抑えるための機構が設けられ、ギヤのバックラッシュなどの
影響を排除しています。

加工後の異形状のレンズを保持するために、柔軟性の高いチャッキング機構を採用しています。


 *5軸動作:
X軸、Y軸、Z軸の3次元の移動動作に加えて、今回はX軸での回転とY軸での回転を加えたものです。

効果
加工後のレンズスペックを基に、医療や微細加工の信頼性が確保できた。

弊社が対応した業務
アイデア出し、3Dモデリング(Solidworks)、機構設計、試作(金属フレーム、樹脂、精密板金、歯車、バネなど)