【通電火災を防ぎます】 感震ブレーカー

地震後の通電火災を防ぐ
【感振ブレーカー】です。

地震で発生する火災で、最も多いのは、『通電火災』です。
通電火災とは、地震により発生した
停電が復旧した時に発生する、
電気による火災です。

通電火災を防ぐには、避難する前に
ブレーカーを落とすこと。
しかし実際の避難時は、避難する
だけで精一杯、とてもそんな
余裕はありません。


そこで代わりにブレーカーを落としてくれるのが、この【感振ブレーカー】です。

センサーメーカー様からの依頼で、
弊社では、デザインとアイデア検討、機構設計及び試作を行いました。

◆導入に至った背景
阪神・淡路大震災、東日本大震災の火災原因の6割以上が電気火災によるものです。
地震が恐ろしいのは、揺れによる家屋の倒壊だけではなく、その後に発生する大規模火災で多くの生命と財産が失われるからです。

地震時に自動でブレーカーを落とす【感振ブレーカー】は、通電火災による大規模災害を防止する、有効な防災器具です。

現在では内閣府や消防庁が連携して普及を推奨しており、購入に際しては各自治体で補助金制度を開始するなど、徐々に関心が高まっています。


◆解決策
ブレーカーを落とす方法は様々ですが、今回は小型モーターを使って、間接的にブレーカーを遮断しています。

ブレーカーを遮断するには大きな力が必要で、これを乾電池の僅かな電力で動作することはできません。

また分電盤の中への設置を考慮すると、厚みを薄くする必要があり、強い大きなモーターは使えません。


そこでブレーカーの遮断自体は強力なバネで行います。
そしてバネが縮むきっかけを、小型のモーターでトリガーを回転させることで行います。

これにより小さなモーターで大きな遮断力を発生しています。
同時に乾電池の電力セーブにもなっています。

また動作後は復帰レバーを操作することで、バネを戻してトリガーを元に戻します。

◆効果
センサーが震度5相当の揺れを検知すると、トリガーが外れブレーカーを安定して遮断することが出来ました。