【Solidworks】これは便利、マウスゼスチャーキー

CADの操作が的確で速いこと、これは一つの素晴らしい能力です。

そして同じ結果をだすのなら、3つの操作をするより1つの動作で済めば、有難いですよね。

それが頻繁に使うコマンドならば なおさらで、作業効率も大きく改善します。

今回はCADにおいて大変よく使う <モデル表示方向の切換え> を、より簡単に行う方法をご紹介します。

モデルの表示方向の基本操作

モデル表示の切換えは、CADにおいて基本的な操作で いくつかの手法が用意されています。

まずは表示方向の基本操作を、おさらいしてみます。

  1. 拡大・縮小

    マウスのホイールを前後へ回転させるのが最も簡単な方法です。

    また「マウスの中ボタン+ shiftキー」を押す方法もあります。

    カーソル表示が ”虫眼鏡” に変わり、ドラッグすると拡大縮小します。

  2. モデルの回転

    「マウスの中釦をクリックしながらドラッグ」するのが、もっとも簡単な方法です。

    その他、後述する通り「矢印キー」で回転させるこもと可能です。

  3. パニング

    平行移動させるパニングは、「マウスの中ボタンをクリックしながらctrlキー」を押します。

    カーソル表示が ”十字” に変わり、ドラッグすることでできるようになっています。

表示方向ボタン

表示を真正面、真上といった、直行方向の視点へ切り替えるには、<表示方向ボタン>を使用します。

このボタンを押すと、<表示方向ツールバー>がポップアップします。

ここから表示させたい方向を選び、クリックすると切り替わります。

またモデルの周りにも<ビューセレクター>が現れます。

<ビューセレクター>上で直接 表示させたい方向の面を選択すると、視点が切り替わります。

<ビューセレクター>のキューブは面取りがされており、斜めからの表示も 1クリックで表示でます。

便利な機能ですが、モデルを囲うように現れるキューブが邪魔になるという欠点もあります。

標準方向ツールバー

<ビューセレクター>の表示が邪魔で使いたくないという場合は、<標準表示方向ツールバー>を使います。

<標準表示方向ツールバー>を任意の位置に表示させることも出来ます。

任意のボタン上で、右クリック ⇒ ツールバー ⇒ 標準表示方向ツールバー と選択すると現れます。

矢印キー

これまでのマウスやボタン操作以外にも、<キーボードの矢印キー>によって表示方向の切換えができます。

矢印キーで表示方向を変える場合、キーを押す度に15度ずつ表示が回転します。

このため 右『→』の矢印キーを3回押すと視点は45度回転します。

次に 左『←』の矢印キーを3回押せば、元に戻ります。

「モデルの形状を変えた後、別の視点から形状を確認し、元の視点に戻す」といった時には便利な機能です。

またshiftキーを押しながら矢印キーを押すことで90度ずつ表示を回転させることもできます。

これがお勧め! マウスゼスチャーキー

マウスジェスチャーという機能があります。

下図のように斜めからのモデル表示がされていたとします。

これを「右側面」に変更したい時、『マウスを右クリックしながらドラッグ』します。

すると<マウスジェスチャーガイド>が出現します。

この<マウスジェスチャーガイド>上の右側面アイコンを選択すると、モデルの表示方向が右側面に切り替わります。

同様に上側の平面アイコンを選択すれば平面に、左側面アイコンを選択すれば左側面に切り替わります。

これまでのように 、表示コマンドの位置を探し、そこへマウスを移動して、表示コマンドを立ち上げて、目的の視点を選ぶ、

といった複数のステップが必要ありません。

一つの動作で、表示方向を素早く直感的に変更できる非常に便利な機能です。

表示だけじゃない、どんなコマンドにも変えられる!

<マウスジェスチャー>で表示できる方向は、デフォルト設定では4方向となっています。

これを最大12方向まで設定することができます。

メニューバーの<ツール> ⇒ <ユーザー定義> ⇒ <マウスジェスチャータブ>と選びます。

プルダウンメニューで「4方向」を「8方向」や「12方向」に切り替えができます。

このコマンドの活用方法は、「表示」だけではありません。

実は4つの「方向表示」を、任意のコマンドにカスタマイズが出来るのです。

例えば<スケッチ>作業の時。

「直線」や「四角」、「円」といった頻繁に利用するコマンドを割付けるだけで、作業効率が上がります。

<部品の編集>であれば、「押し出し」や「カット」、「フィレット」なども多用されます。

このように 各作業モード毎に、よく使うコマンドを割付けることで、CAD操作が格段に速くなります。

「右クリック」+「ドラッグ」という、Windowsでは一般的では無い操作ですが、ぜひ上手く使いなして作業効率を上げてください。

※以前にご紹介した 「ショートカットの活用」 も、同様に作業効率を上げる方法です。
 以下のリンクも、ご参考ください。
「ショートカットの活用」

※Solidowrks を活用して設計した事例を、分野別にたくさん掲載しています。
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