花粉症対策メガネ

春先になると気になるのが、
スギの花粉の飛散情報ですね。


天気予報と同じレベルで
注意情報が流れるのは、この日本
くらいではないでしょうか。


それもそのはず、今や国民の2人に
1人が花粉症とのデータもあります。

花粉症の症状は、主にくしゃみ、
鼻水、鼻づまり、それと目のかゆみ。

最近のマスクは高機能で密閉性も
高いため、鼻からの花粉の侵入は
ある程度防ぐことができます。

しかし目は、市販の花粉対策用の
眼鏡を掛けでも、どうしても顔と
眼鏡の間が空いてしまます。

隙間ができると、花粉の入り込み
や曇りが出るなど、マスクほどの
効果が出ないのではないでしょうか。


そこで弊社は、個人の顔にしっかり
密着する花粉症対策メガネを
試作してみました。

今回使う眼鏡は、市販されている
プラスチックの汎用眼鏡を
利用して作ります。


眼鏡が掛かる人の顔は、個人によって
目鼻の位置や大きさがそれぞれです。

弊社では眼鏡と顔の間に入れる
アタッチメントを、個人専用に作成
することで、隙間の無い
花粉症対策眼鏡を製作します。


まず初めにモデルとなる人物の顔を、
3Dスキャナーで読み込みます。


今回はMicrosoftのハンディスキャナー
を使用しました。


精度は少し落ちますが、顔のような
凹凸面をイメージで捉えるには
好都合です。



次にスキャナーのデータを
3次元CADの Rihinoceros に
取り込みます。


Rihinocerosを使用するのは、
顔などの自由曲面の修正が容易で
3Dスキャナーとの互換に用いる
STL形式のデータと
相性が良いためです。

顔のデータはリアルに似ているので、
プレゼン用として少し2枚目に
顔データ修正しておきます。
そしてまずは顔を3Dプリンタで
作っておきます。



CAD上で、その人の顔データに
市販の汎用メガネデータを掛ける
ことで、顔との隙間がわかります。

この隙間を埋めるアタッチメントを
作ることで、個人の顔に合わせ、
顔との隙間の無いメガネとなります。

このアタッチメントは、柔らかい
ゴムライクの3Dプリンタで作ります。
汎用メガネに被せれば出来上がりです。

そして実際に装着してみました。


結果は、結構な隙間があり、顔との
密着は出来ませんでした。


これはスキャナーのデータの精度や
CAD上での眼鏡を掛ける位置の違い
によるものです。

またゴムの硬度が硬く、顔に
違和感がありました。


今回は密着までは出来ませんでした。
まだまだ改良が必要でした。

※Solidowrks を活用して設計した事例を、分野別にたくさん掲載しています。
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